オスグッドの症例

【主訴】

小学5年生のオスグッドがやってきた。

彼は小学生バドミントンの日本一のプレイヤーだ。

今までも脚周りに痛みが出ていたことがあったけど、今回はオスグッドでの来院。

オスグッドというのは成長期に、モモの前側の大腿四頭筋と言われる筋肉が硬くなりすぎて患部の骨を引っ張る状態だ。

ヒザを曲げてモモの前側を伸ばすストレッチが効果的だと一般的には言われている。

(以前受けた民間のスポーツ検定みたいなのもそんな事が正しいとされていた。)

【所見】

しかし、彼はヒザを曲げるのが痛いんだ。

ヒザを曲げるストレッチは患部をより引っ張って痛みを出す。これを推奨しているトレーナーや先生はお手上げだろう。

曲げたら痛いんだもん。。余計に痛いじゃん。。

こういうストレッチは痛くなる前なら有効だ。

 

彼のヒザは反対側と比べるとかなり腫れていて、恐らく病院に行くと、かなりの炎症なので3週間は運動禁止とされていただろう。

たしかにかなりの炎症に違いない。それだけ腫れている。

ヒザを曲げるのも、歩くのも痛いければ、患部を押すのは相当痛い!!

これを運動しながら回復出来ないものか??

 

【治療初日】 

では、痛くなってからだと、どんなストレッチや治療が有効なのか、、

当院ではまず、なぜモモの前側が硬くなるのか…を考える。そうすると治療法が見えてくるんだ。

彼の治療を進めていくうちに、股関節とモモの裏側に問題があるのがわかった。これがモモの前側に悪さをしてるんだ。ここの筋肉を丁寧に緩めていく。10分ほどでかなり股関節とモモの裏側は緩み、ヒザの可動域は増えた。ヒザの曲がる範囲はずいぶん増えたが、やはり炎症はひどく、痛みは残ると言っていたが、歩くのは平気なようだった。

そうだよね。。すごく腫れてるもの。。炎症反応はかなりだった。

モモの前側じゃないストレッチを自宅でもやってもらうように伝え、オスグッド専用のテーピングをして、彼はその日の練習に向かった。

一緒に来ていたお母さんには、「練習は続けながら行きましょう。ただ、ストレッチとアイシングは絶対。あとは痛みの出る動きはなるべくしないで、二週間様子をみましょう。」と伝えた。

 

【治療、翌日】

翌日来院した彼は、「昨日はランニングは少なめにしたけど、ラケットを振るような練習は普通に出来た。そして昨日より痛みは少ない」と言っていた。

ほんとかー??あんなに腫れてたのに??

というか割と普通に練習したことに驚いた(笑)

また検査をしてみるが、ヒザを曲げると痛い、押すと痛いというのは昨日と変わりないが、歩くのはラクだと言っていた。

練習したのに??

練習したのに痛みが減っているという事は、治療法が間違っていないのと、彼がストレッチを頑張った証だ。

同じように治療をし、テーピングをして彼は今日も練習すると言って帰って行った(笑)

 

【治療、その後】

次に彼が来院したのは、週末の試合後。今日で3回目。

なんと優勝しちゃったんだって(笑)すごいよね。

ヒザが痛いのに、スゴイね!!サスガ!!というと彼は照れ笑い^ ^

しかも痛みはずいぶん減ってるらしい(笑)

押すと痛いが、歩くとか、動くのには支障なくなったと言っている。

 

病院などでは3週間運動禁止と言われるようなケガでも、原因とアプローチの仕方を間違えなければ、運動しながらでも回復出来るんだと彼は僕にオスグッド治療への経験と勇気をくれたんだ。

 

そして彼はまた今日も練習に向かっていった(笑)

 

 

病院ではシップと痛み止めの飲み薬ということが多いけど、こんな急性期のケガでも意外と歩き方が変われば痛みなく生活できるようになったりするんだよね。足首のねんざなんかも同じですんなり歩けるように出来ちゃうよね。

痛みを我慢したまま歩き続けると、かばったまま歩くから他の部分に良くないことが起こる。痛めてから早い段階で体の使い方を覚えることは再発予防や他の部分を予防することにもつながるんだ。

 

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